はじめまして。
浄土真宗本願寺派の霍野廣由と申します。
現在、龍谷大学文学部真宗学科4回です。
私は前回の第三回BBA関西準備会から参加させていただきました。
今夏に父と10日間インド仏跡巡拝に行ってまいりました。
生誕の地「ルンビニー」・成道の地「ブッタガヤ」・初転法輪の地「サールナート」・入滅の地「クシナガラ」・王舎城「ラージギル」・祇園精舎や舎衛城のある「シュラヴァスティ」・仏陀の死後第二結集が行われた「ヴァイシャーリー」の八大聖地の内七つの仏跡を訪ね、他にも玄奘三蔵が学んだ「ナーランダ大学跡」等の仏跡やベナレス・アグラにも行くことが出来ました。
仏跡といっても、日本のように全てが綺麗に整備され観光名所的な装いを見せているわけではなく、平然とした土地にちょっとした丘があるだけ等、全ての仏跡に感動を覚えるわけではありませんでした。
しかし、世界各国からの観光名所となっている所で、現地の方々が信仰している姿を見ることも数多くありました。
日本で観光名所となっている寺院等で、信仰している姿を見ることは稀であるように思います。
昨今、「日本は仏教ブームである」という話を聞きますが、それは単に観光として寺院に訪れている人々を指して、ブームといわれているにしか過ぎないように感じます。
そのように、日本とインドの宗教に関する意識の違いを痛いほど感じていた最中に出会ったのが、上田紀行氏「がんばれ仏教!」でした。
仏跡巡礼の旅は移動の時間が非常に長く、半日バスに揺られるのも珍しくありません。
その移動中に「がんばれ仏教!」を読み終え、私が抱いた感情は「期待」でした。
大学に入学し、「無宗教」や「宗教離れ」を知り、仏教に対し危機感を抱き、現代社会諸問題に対する仏教の実践に疑問を持ち、仏教の社会実践に対し考えてはいたのですが、どうしても「私の実践」の答えを導くことは出来ませんでした。
私は何をすれば良いのか、私に何が出来るのかと自問を繰り返すだけで、明確なものが見えなかったのです。
そうするうちに、坊主は結局ただお経を称えることしか出来ないのではないか、とも考えました。
そんな私に、「がんばれ仏教!」は一つのヒントを与えてくれました。
私は今「坊主は何でも出来るチャンスを持っている」のではないかと期待しています。
22歳になってもまだまだ未熟者で世間知らずのため、社会の厳しさ、構造も大して知ってはおりません。
今後、社会実践に取り組む上で、必ず大きな困難にあうこともあるでしょうし、大変な失敗もすることでしょう。
しかし、今抱いている感情を大切にし、今後の取り組みのエンジンにしていきたいと思っています。
インドから帰国して間もなく、霜尾君の紹介でBBAと関わるチャンスをいただきました。
私はまだまだ大学の中で、「教義として」しか仏教を知りません。
今後BBAに関わることで、仏教者の社会実践について、宗派を超えた先輩の方々から勉強させていただきたいと考えています。
「私は坊主です」と誇りを持っていえる日がくることを目指して。
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