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仏教と社会について語り合う
1月30日(土)は、研修室Bで行われた「ボーズ・ビー・フリースタイル〜青年僧のしゃべり場〜」に参加いたしました。
30名ほどの参加者がご来場され、僧侶を現在されている方、もしくは将来僧侶になられる方と、仏教に関心を持たれている一般の方とが半々ぐらいの割合でしたでしょうか。幅広い世代の方にお集りいただきました。
前半はゲストの池口龍法さん(浄土宗僧侶)に、ご自身が中心になって編集・発行を行われている「フリースタイルな僧侶たちのフリーマガジン」の取り組みについて、お話しいただきました。
フリーマガジンやweb、町家でのトークライブにより、若い世代から仏教について発信し、新しい議論の場を整えていこうと活動されている池口さんですが、そこに至るまでには仏教界の伝統との間で非常な葛藤があった、というお話が印象的でした。
また、檀家制度とは違ったシステムとして、個人がそれぞれの希望に沿ったお坊さんに、ファンクラブのような形で協力できる「サポーターズクラブ」という仕組みを試みているそうです。仏教にアクセスできる選択肢が増える事について、大変興味深くお話を伺いました。
休憩を挟んでの後半は、池口さんと参加者によるディスカッション。
参加者からは、「違う宗派の僧侶たちとコンセンサスは取れるのか?」、「どのような形でNPOと協働していこうと思うか?」等、これからの仏教が社会に関わっていくにあたっての質問が多く、僧侶、NPO、市民それぞれがどのようなことが出来るのか探っていることを、改めて確認できた場であったように思います。
「個人が孤立しがちな時代に、仏教には再び大きな物語として機能してもらいたい」という参加者からの発言がありました。それぞれの立場でこの言葉を引き受けながら、まずは沢山の「小さな物語」を精一杯に形作ることが、「大きな物語」への第一歩ではないか、と感じました。
(執筆:秋田光軌<應典院寺町倶楽部インターン>)
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